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Archive for the ‘Japanese’ Category

あなたに呼びかけるときに、名前だけで、肩書きをつけていないのは、あなたの名前に人間を呼ぶ際の肩書きをつけることなど不可能だからです。

私がこれを書いているのは、あなたに私の父について知ってほしいから。今日、あなたが投獄することを決定した人物がどういう人物かについて、これでおわかりになっていただければと思います。

何よりもまず、私の父は革命家です。父の、そしてその同志たちの尽力により、抑圧の悪しき時代(訳注:パーレビ王朝のこと)は終わりを告げ、私たちの大切な祖国は再生の季節を迎えました。父はその全生涯を、(抑圧に対する)勝利と革命の保護を確実にすることに、捧げてきました。

あなたはご存知でしょうか、私のおじ、つまり私の父の兄は、戦争で散った英霊だということを。父やその同僚の兵士だった人たちのおかげで、わが国はその領土のひとかけらたりとも、敵に渡さずにきたのです。これらの人々は、神のために、指導者の命令のもとで、その生命を犠牲にしました。この国を、流血の大惨事から守るためだけに、です。しかし、ああ、あのとき戦った人々の中に、この国の生活が、英雄たちの犠牲と勇気への敬意などまったく持っちゃいない連中の手に落ちることになるなどと予想した人がいたでしょうか。

あなたはご存知でしょうか、イラン・イラク戦争が終わったあと、私の父は銃を置いてペンをとり、革命のメッセージを、これまでそれを聞いたことのなかった人々に伝えるようになったということを。革命のときにはまだ幼すぎ、そして戦争で長いこと父が不在であるという苦痛を感じてきた私や私の世代にメッセージを教えるために、父はペンを取りました。そして、国民とその指導者の意思にしたがって、革命を推し進めてきたのです。

あなたはご存知でしょうか。私の父は何年にもわたって、国連での(イラン・)イスラム共和国の放送(broadcasting: 「広報」的なものか)を監督してきた人物です。

あなたはご存知でしょうか。私の父は、イスラーム指導省のメディア部門の責任者だったのです。

あなたが私の父をご存知であれば、と思います。そうであれば、品位とはどういうものなのかについて少しはおわかりになっているでしょうから。あなたが私の父をご存知であれば、と思います。そうであれば、道徳や奉仕、勇気というものについていろいろと教えられていたでしょうから。

私の父は、預言者ムハンマドのイスラームをまもっています。しかしあなたはご自身の地位を守っているにすぎない。父は全生涯を、(イスラム)共和国を守るために過ごしてきました。父は世界に、イラン国民の投票の神聖さを知ってもらいたいと考えています。この価値は非常に神聖なものなので、人命をかけてでも守る必要があるのです。父は、イランは宗教に導かれた民主主義によって統治されるべきだと考えています。しかるに、あなたとそのお仲間たちは、国民の意思をないがしろにして、自分たちの世俗的な利益を追求しようとしている。

何年も(大統領をつとめてきた)あとのこんにち、あなたには後光がさしています。しかしながらそれは、あなたがおっしゃるような輝かしい後光ではありません。私に見えるのは、嘘と欺瞞、悪意と不正とデマの後光です。あなたはご自身で鏡をのぞいて自分のことを讃えるでしょうが、鏡のほうは、あなたの醜い後光に泣いています。

アフマディネジャド、これだけはわかっておいていただかなければ困ります。歴史は私たちの祖先すべてに審判をくだしたのと同じように、私の父にも、あなたにもまた、審判をくだします。幸いなことに、あなたの側の抑圧者たちは、真実の前にひとたまりもない。いつの日かあなたは、権力の為だけに国民を裏切った人物として語られることになりましょう。アブタヒやタジザデ、ミルダマディをはじめとする多くの革命家たちを残忍にも踏みにじった人物として、語られることになりましょう。あなたのスタンスは、あなたにとって不名誉しかもたらさないということをお覚悟されたし。

そびえ立つ壁の上方に生えるショボい小さな木からも教訓を得ねばなりません。

どんなに高いところにいたって、ショボくて小さいということに変わりはないのです。

メフディ・サハルクヒズ
2009年7月

ペルシャ語はこちらにあります。

2009年7月5日

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